人を見る目 ある人 ない人 鋭い直観力 賢者の知恵
人を見る目 ある人 ない人 鋭い直観力 賢者の知恵
人を見る目がある、ないについて考えたとき、少しややこしい話であるなと思ったりします。
というのは、自分のことはさておき、世の中には「人を見る目がある人」と「人を見る目がない人」がいるからです。
このことが何を意味するか。
例えば、友達関係、恋愛関係、就職の面接、結婚相手を選ぶときなど、それぞれ人生における大切な選択の場面であります。
「友達になりたかったのになれなかった」
「彼氏・彼女として、つきあいたかったのに付き合うことができなかった」
「就職したいところに面接で落とされた」
「結婚したかった相手と結婚できなかった」
すべての人が「人を見る目」があった場合、ミスマッチは生じません。
それぞれ最適な選択が行われ、友達になった後、異性と付き合いだした後、結婚した後、相性がよくないことがわかるとか、就職した後、向いていないことがわかるということは極端に少なくなるはずです。
「人を見る目がない人」、もしくは双方が「人を見る目がない人」であった場合、時に悲劇が起こります。
なんとなく選んだ場合であれ、熟慮を重ね、選びに選んだ場合であれ、後から考えて、付き合ったこと、関わりあいになったことが、マイナスであったり、時間の無駄であったというようなことが起こってくることもあります。
「人を見る目がない人」、もしくは双方が「人を見る目がない人」であった場合、うまいマッチングというか最適選択が行われず、対象外として外した選択のほうがよかったということも起こります。
自分が友達になりたかったけれどなれなかった人、つきあいたかったけれど付き合うことのできなかった人、就職したかったけれど就職できなかったところ、結婚したかったけれど結婚できなかった人などの場合、このような選択が行われ、対象外として外された可能性もあります。
将来を予測することは、与えられる情報が限られていること、不測の事態が発生するなどして誰にとっても難しいことであります。
競争に勝って就職した就職先でもうまくやっていけない人もでてきます。そのとき、あの面接の会場で、あの試験の会場で落とされた人の中にもっと立派な人材、競争に打ち勝つ将来の役員、社長がいたのかもしれないなあと考えることがあります。
また、「人を見る目がない」から選んでしまった。
「人を見る目のない人」に選ばれてしまった。
その結果、今はうまくいってる。
その後、うまくいかなかった。
などの場合もあり、このような時には結果的にうまくいくかどうかがいい選択であったか、よくない選択であったかということになってくるのでしょう。
「人を見る目」は「先を見る目」でもあり、未来を予測するという要素も含んでくるため難しい側面があります。
投資の世界では「曲がり屋に向かえ」とか「当たり屋につけ」という投資格言があります。
相場予測が当たり続ける人(当たり屋)はあまりいませんが当たり屋についていけば儲かるはずです。
相場予測を外し続ける人(曲がり屋)は多いため、まず、曲がり屋(予測がまったく当たらず負け続けている人)を探して、その人の反対売買をやっていけば儲かるはずという考え方です。
「人を見る目」は生まれつきの鋭さとか感性・直観力によるものであるかもしれないし、「人を見る目」を養うにしても、一朝一夕にできるものでもないような気もします。
また「人を見る目」は賢者の知恵であるという言い方もできると思います。
過去の経験から「人を見る目がある」、「賢者の知恵を持っている」と確信できる人は、自分の能力・鋭い直観力を信じて進めばいいと思います。
けれども、過去の経験から「人を見る目」に確信、自信が持てない人、「賢者の知恵なんて持っていません」という人は、新しく他人と出会ったとき、いったん立ち止まってよく考えてみることが必要であると思います。