交通トラブル、クラクション鳴らして割り込みしたら、黒人の大男が車からおりてきた。
交通トラブル 割り込み クラクション 喧嘩
割り込みに腹をたてたおじさん、クラクションを何度も鳴らします。
相手の車の前に自分の車をななめに割り込み、強引に相手の車を止めて、勢いよくおりていきます。
おじさんの頭の中には
「いつものようにクラクションで威嚇して、ガーンと突っ込んで行けば、相手は謝ってくるだろう」
「そこを、俺様は、気を付けろー、バカヤロウ、俺に喧嘩売ってんのかー、と怒鳴りつけ、今度やったらただじゃおかないからな」
「と、かっこよくセリフをきめ、グオーン、グオーン、ギュルルルル、とアクセル全開で走り去ればいい」
「ケッケッケ、見てろよ」
というようなシナリオが浮かんでいたのでしょうか。
「カモーン」と勢いよく怒鳴りながら、後方の車に言いがかりをつけに行きますが、おりてきたのは、「暴力じゃあ負けないぜ」という感じの黒人の大男です。
おじさんのシナリオはくるい始めます。
おじさんは相手が醸し出す暴力の雰囲気にジリッジリッと押され、後退を始めます。
こういう場面では、ひとたび後退を始めると、なぜか再び前進することが難しくなります。
やる気まんまんで後方の車に突っ込んで行ったおじさん、車からおりてきたのは、ボクシングのヘビー級元統一世界チャンピオン、イベンダー・ホリフィールドでした。
本当にあった出来事かと思ったら、交通トラブルについて考え直そうという目的で制作されたメッセージビデオでした。
ホリフィールドは、マイク・タイソンとも対戦し、勝ったことがあります。
車をおりてくるときのホリフィールドの雰囲気、空気の圧力、本物の迫力です。
イベンダー・ホリフィールドはアメリカ合衆国アラバマ州出身のプロボクサー。ロサンゼルスオリンピック銅メダリスト。
1990年10月25日、ジェームス・ダグラスを3ラウンドKOで破り、WBA・WBC・IBF統一世界ヘビー級タイトルを獲得。2階級制覇。3度防衛。
1996年11月9日、マイク・タイソンに11ラウンドTKO勝ちし、WBA世界ヘビー級タイトルを獲得(3度目の返り咲き)。
1997年6月28日、マイク・タイソンと再戦。タイソンに耳を噛み切られ、3ラウンド反則勝ち。WBAタイトルを防衛。
2012年10月、ビタリ、ウラジミールのクリチコ兄弟との対戦が不可能になったことと年齢上の問題を理由に引退をほのめかす発言を行ったが、公式引退声明は出していなかった。
2014年6月、正式に引退を表明しました。
2011年5月のブライアン・ニールセン戦がホリフィールドの最後の試合となりました。